1本
図面の1本の線。
この1本の線によって、プレカットで木材が切断され、
現場で大工さん達が組み立てを行います。
線を描くこと自体は、専用のソフトで一瞬でできます。
でも、線を描くまでに現場の納まりや施工のしやすさなど
多角的に考える必要があります。
私の学校の恩師も、峯田さんもよく言っていますが、
「常に現場を意識する」という重要性を身をもって感じています。
「この1本の線で皆が動き、現場で家が建てられる」と思うと
責任重大です。
基礎伏図を作成する際にどうしたら水道屋さんの
配管が最短で施工しやすい経路になるか、
この図面の情報で現場は滞りなく動けるか、
という現場の状況に加えて、
もちろん家の耐久性・耐震性・意匠性なども加味する。
同時進行で考えることが多く、常に頭をフル回転しています。
さらに図面の書き方も、
常に改善・変化し続けています。
例えば、目の前で飯塚さんとてつおさんが話し合っている内容は、
そもそも図面にその内容を書く欄がないので
都度確認しないといけなくなっている、という状況が見られたら
次回からその内容を書ける欄を図面に追加する、など。
現場がスムーズで進行し、より良い家づくりになるためにも
日々改善を意識しています。
そんな設計の裏側(?)を紹介させていただきました♪
2018/06/15