キャットウォーク♪
建築用語には、動物の名前が使われているものが多々あります。
犬走り、ハト小屋、鴨居、トラロープ、モンキータラップ・・・などなど。
今回はそんな用語のひとつ、「キャットウォーク」のご紹介です。
「キャットウォーク」は、住宅では以下の二つの意味で使われています。
①点検や作業のために、高い位置に設けられた狭い通路や足場のこと。
一般住宅では、主に吹き抜け部分に設けられる。
②飼い猫を室内で過ごさせるための設備やスペースのこと。
窓サッシの上や壁面に専用の棚を設けたり、角材や丸太を設置する。
近年、リノベーションやDIYでペットと暮らす家が話題になることもあり、
②の意味の方がなじみがあるかと思います。
①の実例はこのような感じです。
こちらのお家では、吹抜けに設けた窓を開閉したり掃除をするために
幅の狭い通路をキャットウォークとして設置しました。
ちなみに、なぜ「犬走り」というのに
「キャットウォーク」が「猫走り」ではないか知っていますか?
一説では、犬走りは鎌倉時代から使われていましたが、
キャットウォークは現代建築から使われ始めたためだと言われています。
建築用語ひとつとっても、歴史や社会情勢などが垣間見えて
面白いですね!
2018/04/09