地域の特性
一昨日ですが。
YAMATOの家で一冊の本を購入しそれが届きました。
それは日経BP社から発行された熊本地震について、
現状で把握できた内容がまとめられているものです。
もちろんその中には飯塚が熊本までいって見てきた家が
たっくさん記載されていました。
その中で注意したかった点。
それは専門的な用語になりますが、「地震地域係数」っという言葉。
これは日本の地域によって地震が発生しやすい地域を1.0、
その他は、0.9や0.8、沖縄では0.7などといって
家の構造検討する値を地域によって補正する値です。
静岡県はもともと建築基準法で1.0とされていて、
建築基準法から低減することができませんでした。
熊本県は0.9。もしくは0.8と低減できてしまう。
もちろん法律で決まっている以上、低減しても違反にならない。
それがなんなのか?
よく広告で目にする「耐震等級3とか2」ですが、
そもそもまったく同じ規模の家でも
静岡県の耐震等級3と熊本県の耐震等級3は構造的には全然違う。
静岡県の方があきらかに構造部材が多くなったりしてしまう。
それが「地震地域係数」といわれる部分が大きな影響を与えている。
しかも、もともと静岡県は独自の静岡県建築基準条例をつくっていて、
木造住宅だと法律で定められている1.32倍以上の構造検討を
しなさいって条例で定められてしまっている。
これが行われていないと静岡県では違法建築ってなってしまう。
同じように見えて違う家。
当たり前なのかもしれませんが、静岡県って家の耐震にシビアな県。
2016/07/19