敬意

ネットニュース愛読者の方だともしかしたら目にしたかもしれません。

あるニュース記事。

「底辺の仕事ランキング」なるもの。

 

すでにかなり炎上しているのは目に見えてわかるし、

元の記事もすでに削除済み。

 

それでもネットのスピードには勝てずに

知ろうと思えばどういった内容だったかがわかる。

そして私がその記事をわざわざブログで書くのには意味がある。

 

なぜならそのランキングの一番上が「土木・建設作業員」だから。

特徴として、肉体労働であること、

誰でもできる仕事であること、

同じことの繰り返しであること。

デメリットとして平均年収が低い、結婚のときに苦労する、体力を消耗する。

そんなことが書かれていました。

 

それが本当のことか？

やったことがない人間が、

浅はかな自分の物差しの中でネットにかける世の中も問題ありです。

 

私自身も実家が植木屋という点でも

少しだけですが植木屋という職業に従事しました。

誰でもできる？

では、松の木を枯らさずにきれいに剪定してみてくださいよ。

木に対する知識や経験、その現場の周囲の風景など、

親方衆はそれらを駆使して剪定できる。

私みたいなひよっこが触れる木でもないんです。

 

そして大和建設もそうですが、

土木そして建築どちらも行っています。

誰でもできるなら、夜な夜なご近隣の皆さんの協力を得て

道路を封鎖しながら工事してみてくださいよ。

重機も使いこなしてくださいよ。

新しい技術の材料でインフラ設備の工事してくださいよ。

土木の皆さんがいなければ、

皆さんはトイレどころか蛇口から水すら出てこないんですよ。

 

そしてＹＡＭＡＴＯの家づくりを支えている

職人さんたちが毎回同じ作業していますか？

棟梁なんていつも違う図面が来て、

試行錯誤しながら最善の施工を考え、

そして施行してくれているんですよ。

左官、タイル、クロス、塗装の仕上げ職人さんと

同じ仕上がりにしてみなさいよ。

そして左官職人さんなど若い職人さんがどのくらい業界で

求められているか調べてからもの言いなさいよ。

もちろん電気や水道、ガスの見えない部分の施工も

誰でもできるならやってみなさいよ。

口にするもの、生活をおくるために必ず必要なものを

施工するというのがどれほど気をつかっているか。

さらにＹＡＭＡＴＯの家の職人さんたちがどれほどのプライドを持って

そして技術をもって施工しているか。

 

まだまだ物言いたいことはたくさんありますが、

職種にに上も下もないんです。

必要だからこそその職種がある。

時代が変わって、ロボットやＡＩで変わっている部分もありますが、

所得で考えるなら、一級建築士の私より多くもらっている

職人さんたちはいっぱいいます。

それはそれだけの技術などを持っているという結果の正当な報酬です。

 

結婚して苦労する？

結婚して苦労していない人をまずは基準で教えてください。

私は今は作業員ではないですが、結婚して苦労していない・・・

とはやはり言えない。

 

確かに体力は消耗するかもしれませんが、

それがその職業の特徴。

体力を消費しない職業がいいという根拠がよくわからない。

 

酷いというよりは、

これをネット上に書くことができたその考え方を教えてもらいたいぐらいに

私には理解不能なランキングでした。

 

私の頭では理解できないものを見つけたので

皆様にも考えていただきたくブログで紹介させていただきました。

 

敬意。

どんなことにも尊敬の念をもって接することは大事ですね。

 

by　Mineta

 

一級建築士事務所　ＹＡＭＡＴＯの家

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2022/07/01