設計事務所としてここを見てほしい!
5日目。
ようやく施行実例をもとにご紹介させていただきます。
せっかくなので先日見学会を行ったばかりの
YAMATO東山 平屋の家からご紹介させていただきます。
皆さんから「これ平屋なんですか?」と聞かれる家。
法的にはもちろん「1階建て」ということになるので平屋です。
でも凸凹した外観。
外観が凸凹しているだけあってか、
室内の天井高さがかなり違います。
一番低くて1.4m
一番高いと約4.6m
全部で6種類の天井の高さがある平屋。
「うわぁ~すごい!!」
規格住宅では難しいですよね・・・
ただ、これで終わってしまってほしいわけではありません。
ここまでに来るまで。
設計事務所としてどのくらい神経を使っていたか。
見えなくなってしまっているのでわからないかもしれませんが、
これを作り上げるために、実物がない状態で机上の検討をしなければなりません。
これ・・・
プレカット図とよばれる骨組みを加工するために必要な図面です。
実際は平面図と同じような図面ばかりです。
わかりやすく立体のものをアップします。
これを建築士は完成形を頭に入れつつ調整しなければなりません。
しかも「耐震等級3」を取りつつ、「断熱」についても頭に入れて。
このCGではわからないかもしれませんが、
ある場所に3mmの段差ができてしまう。
それを解消するためにどれほど高さ調整したことか。
こっちを上げると骨組みが完成しない。
こっちを下げると断熱の欠損ができてしまう。
ムムムムム!!!
さらに外観のプロポーションを確認しつつ、
骨組みと合わせて設備関係の経路も考え、
室内の仕上がりも考えて・・・
実物が完成してしまうとあっけないのですが、
実物が完成するまでに図面上で一度完成させなければならないのが
設計事務所の建築士の責任。
上棟した時。
どうしても現場が見たくて休日に見に行ったのが懐かしい。
この時に骨組みの美しさに感動しました。
私自身、初めて就職した設計事務所の考えが
「見た目は勉強して感性が鋭くなれば誰でもなんとかできるようになる。
ただ骨組みの美しさが伴っていなければ表面的な美しさで終わる。」
見た目も美しいけど、中身も美しいのが本当の美しさということでしょう。
YAMATOの家がいつも行っているのがこの美しさ。
ここまでくると規格住宅では実現できません。
設計事務所の注文住宅だからこそ可能なこと。
図面を自分たちで書き上げるからこそできることです。
ただ、YAMATOの家の場合は設計事務所でもあるのですが
施行する施工会社という立場も利用できるので、
現場で職人さんに対しても直接話し合いができるという点は
通常の設計事務所よりもより高度な現場指示が行えるのかな。
さて今日は骨組みという点での設計事務所らしさ。
マニアック過ぎましたかね?
では明日はもう少しマニアック度を下げた部分をご紹介させていただきますね。
YAMATOの家 峯田
一級建築士事務所 YAMATOの家
https://www.yamato-k.net/house.htm
YAMATOの家 公式 インスタグラム
https://www.instagram.com/yamato_house/?hl=ja
YAMATOの家 公式 Houzz
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2022/05/03