その気密いる?
日曜日になりましたのでSNSで見つけた
これって大丈夫という記事をご紹介させていただきたいと思います。
今日のブログのもととなっているのは
フォロワーさんが3.8万人もいる方です。
相変わらず皆さんすごいな・・・
私もSNS頑張らなければ・・・
そこで紹介されていたのは「室内の引き戸」についてです。
YAMATOの家づくりでも「可能な限り引き戸を希望・・・」
このようなご要望が書いてあることもあります。
メリットとしては、
引き戸は扉を左右にスライドするので、
ドアのように畳半分の部分を開閉動作のために使わないのが
大きなメリットのように感じます。
だからなのか室内の引き戸をご希望する方がおおい。
それを否定する方たちで「引き戸で後悔」した内容をアップしていました。
1.金額が高い
確かにメーカーさんのカタログを見ても価格が高いです。
金物が多かったり、枠となる材料がすこし多かったりするので
そもそも使うものが増えるから割高になっています。
2.場所が限られる
確かに、引き戸は引くスペースやコンセントやスイッチの設置などに
気を使う必要があります。ドアだと昔ながらの形でいえば
幅が90cmあれば基本的にはすべて入るのに対して、
引き戸は1.3~1.8m程度の壁が必要になっているというのはあるかも。
3.掃除が大変
これはいろいろありますが、レール付きの引き戸を選ぶと
確かに引き戸の滑車が通るレールのお掃除が大変かも。
これは確かに引き戸のデメリットかもしません。
ただ、もう1つ紹介されていました。
気密が低い・・・
これをみてなぜ気密をあげたのか疑問・・・
ただこれの情報源となったのではないかと私が個人的に思ったホームページを発見。
某大手の建材メーカーさんのホームページの中にも
引き戸は気密が低いとありました。
SNSのほうでは気密が低いから冷暖房効率が下がり光熱費が高くなるとの情報が。
・・・!?
そもそも室内扉に気密を求めているのか?
もし仮に室内の扉に気密を求めているのであれば、
各社さんから出ているどちらかというと音に対して対策しているものであるはず。
引き戸よりドアのほうが比較的音は通しにくいが、
完全に音がもれないというのはどちらとも違う。
防音ドアや防音引き戸としては商品展開されています。
なのでそもそも気密=防音というのは考えが違う。
さらには仮に引き戸が気密が低く冷暖房効率が下がるというとなると、
各個室にエアコンが設置されていることが前提になる。
一般的な家庭としてベースに置かれるご夫婦と子供2人を想定すると、
リビング、寝室、子供室×2の合計4か所にエアコンがおかれているとなると
引き戸にして気密が悪いため冷暖房効率が悪くなるというのはわかるが、
そもそもリビング、寝室、子供室×2の合計4つのエアコンを
住宅に設置すること自体が、引き戸の気密というよりは
家全体の気密(C値)にかかわる部分で性能が低い住宅というべきである。
この気密という部分でならば、
玄関をドアにするか引き戸にするかで気密は変わってきます。
断熱性能も含めてドアのほうが高いことは各社さんの資料を見ても明らか。
もし仮に高気密高断熱の玄関引き戸を目指す場合は、
一部の木製の玄関引き戸を作っている会社さんの高気密玄関引き戸を
採用することをかんがえなければならないかもしれません。
この場合は価格帯はなかなかになるかとおもいます。
なので室内の引き戸において気密を表現することは難しい。
というか、どちらかというと家そのものの気密が高い場合、
温熱環境的な視点からすると室内建具に気密を求める必要はない。
音としての配慮が気になる場合のみ気密ではなく、
防音という点で配慮すればよいのではないでしょうか。
SNSや口コミ・・・
やはりすべてが正しいとも言い切れない。
どれを信じるか。
それは皆さんがしっかりと調べることが必要になってくるのかもしれませんね。
YAMATOの家 峯田
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2022/04/10