設計が書く図面!?それとも・・・
日々図面を書きながら気を付けていること。
それは「マンガ」や「絵」をかかない。
決して漫画家さんや芸術家さんを馬鹿にしているわけではありません。
このところ聞くことはなくなりましたが、
私が大学卒業後にいた設計事務所。
初めて担当したのが23区内のある場所で
9階建ての賃貸マンションの現場補佐でした。
補佐と言っても、社長のかばん持ちみたいな感じ。
ただ、現場に行くときや役所の対応、
審査機関との調整などはポイっと放り込まれて
やらされていた。
そして設計事務所であるのが、定例と呼ばれる現場での打ち合わせ。
私がいたころは週1回、
同じ曜日に同じ時間で現場監督と設計事務所が
現場事務所でうちあわせするという感じで、
月に1回、お施主さんも含めて報告会議がある。
こんな感じでした。
ただ、大学卒業後でなにもわからない小僧・・・
とにかくお昼はどっちでもよく
社長より1時間は早く現場に行くことが
私が勝手に決めたルールとしてありました。
しかし初めてそれを実行した時の現場の雰囲気・・・
口には出さないものの、
「あっ、ド素人が現場に入ってきた・・・」
挨拶もさほどされないし、目もそんなに合わせてくれない。
言葉を交わしてくれる人なんて皆無・・・
でも社長が来るとみんなニコニコ・・・
なにが違うかは明白。
私がなにも知らないで図面を書くことへの不信感だけ。
その雰囲気はそれ以降も半年ぐらいは続きましたかね。
現場の掃除を手伝ったり、ジュースを差し入れしたり、
一緒にタバコを吸ってみたり・・・
ただ求められていることは全然違った。
正確な図面と情報をどれだけ提供してくれる奴かどうかだけが
現場から求められていたということを知ったのは。
引き渡し後に施主さんの計らいで
食事を一緒にした時でしょうか。
現場監督に言われましたね・・・
「勢いや若さでなんとかは現場からはどうでもいい。
あなたが書くのが図面なのかマンガなのかが大事なだけ。」
今も携帯にその現場監督の電話番号が入っています。
名前も顔もしっかり覚えているし、ちょっと前にも電話したことがあります。
今はくだらないことも話してくれますが、
やはり緊張する相手の一人という感じがします。
そして新しい図面を書いているとその人の顔が画面に映し出される時があります。
「今書いているのは図面か?遊びのマンガか?」
昨日も夜に普段は書いていない図面を書きながら、
自己満足ではなくなにか残せる図面なのか。
そう思った瞬間があったので、
今日は皆さんにとってはどうでもいいかもしれませんが、
私の懐かしい想いでブログとさせていただきました。
YAMATOの家 峯田
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2022/02/02