勉強しても使わない!?
お正月があけると受験シーズン。
このシーズンだからでしょうか、
車に乗っていた時にラジオから流れてきたのが、
子どもがいらっしゃるお母さんからの投稿でしょう。
「セルシウス温度を絶対温度に変えなさい・・・」
これって使いますか?
そんな内容でした。
そのラジオ番組でも「絶対に使わない!!」
そんな雰囲気がありましたが・・・
私はそんなことはないんだけどと思ってしまった。
建築士だとよく目にするんだけど・・・
さて、セルシウス温度って?って思う方もいるかもしれませんが、
このセルシウス温度は皆さんがよく知っている「℃」のことです。
室内温度や外気温、油の温度なども「〇〇℃」と表記されますね。
これがセルシウス温度です。
ちょっと難しく言うと
「1気圧のもとで氷が解ける温度を0℃、
水が沸騰する温度を100℃」と定めた温度です。
これがセルシウス温度っていうんだ~
中・高校生ぐらいのお子さんがいるとやっているかもしれませんね。
さて、次の絶対温度。
これは先にちょっと難しく言うと、
「原子・分子の熱運動がほとんどなくなる温度を0K」とする温度です。
セルシウス温度とは定義が変わってます。
0K(ゼロケルビンと読みます)=約-273℃
原子・分子の熱運動がなくなるためこの温度より低い温度はない。
そのため0Kを絶対零度といい、この温度を基準とした考え方が絶対温度です。
公式で表すと
絶対温度T=セルシウス温度t+273で表せます。
先ほどの温度計で行くと
24℃+273=297Kということになります。
このKの部分をよくYAMATOの家では目にします。
それは・・・
熱貫流率の単位(W/㎡・K)
この最後のKは「ケルビン」で絶対温度が使用されています。
その他にも住宅でもK(ケルビン)はよく登場してきます。
そして今年の4月以降は皆さんも目にする機会が増えます。
それは省エネ基準の適否の説明の義務化です。
この時に外皮平均熱貫流率(UA値)が登場します。
この外皮平均熱貫流率を求めるためには
熱損失量と外皮面積を算定しなければならず、
この熱損失量にも(W/K)という単位をもっています。
なので皆さんへ省エネ基準の適否を説明する根拠の
外皮平均熱貫流率は(W/㎡・K)という単位をもっています。
2021年4月以降からは絶対温度のKの表示をよく目にするようになるはず!
勉強しても使わない・・・
ふとした瞬間につかうかもしれない!!
もしお子さんたちが「絶対温度なんて使うの?」といったら
将来、家を作るときには使うからしっかり勉強しなさいと
言ってあげてもいいかもしれませんね♪
YAMATOの家 峯田
設計事務所 YAMATOの家
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2021/01/06