いろんな考え方。
今度皆様のお手元にお届けするYAMATOだよりの
私の担当部分で「高気密・高断熱」について短文ですが触れさせていただきました。
その捕捉という感じのブログです。
「高気密・高断熱」ってとっても素敵な言葉です。
一般の方々だと「快適な家を作ってくれる!」そう感じることでしょう。
ただプロからすると・・・
「言ったもの勝ち!」という言葉でもあります。
そんな会話を昨日、YAMATO印野の家の見学会で
あるお客様ご家族と会話する機会がありました。
これは耐震の時もありました。耐震等級3相当という「相当」という部分。
日本語の素敵なところは「曖昧さ」を持っているところだと思います。
やわらかく相手に伝えられる。
ただ、「曖昧さ」と「不確かさ」は違う。
この耐震等級3「相当」というのは曖昧ではなく「不確かさ」
耐震等級3を取得するにはそれ相応の手続きが必要です。
そして公文書の発行も必要。
ただ、中には耐力壁が基準法の1.5倍だから耐震等級3相当。
そのように言っている場合があります。
これはあくまでも建築基準法どおりの「耐震等級1」でしかない。
相当=不確かさが残っています。
審査機関の内容確認を終えることが唯一無二「耐震等級3」といえる。
でも反対に「高気密・高断熱」という言葉には唯一無二がない。
これが「断熱等級4」とか「省エネ等級5」を取得!
と言っていたら耐震等級3と同じ。
後ろに「相当」なんて言葉が付いていたら意味がないですけどね。
でも「断熱等級4」とか「省エネ等級5」という広報よりも
「高気密・高断熱」という広報のほうが多くないですかね?
これってプロからすると楽ちんだからです。
「断熱等級4」を取得しなくても、「省エネ等級5」を取得しなくても
そして断熱や気密にそこまで施工や設計の知識がなくても
「高気密・高断熱」といえばなんかやっている雰囲気になれます。
まぁ実際に面談してしまうと「口だけ」か「知識がある」かは
UA値は?C値は?外皮計算は自社?断熱材は?床断熱?基礎断熱?
窓は?玄関ドアは?
この辺をスッと答えられれば「口だけではない」と
一般の皆様でもわかると思います。
これとは反対にYAMATOの家も読んでいる建築関係の専門誌には、
UA値が0.2程度までいくような注文住宅が。
確かに外壁や天井の断熱材が200㎜や300㎜・・・
木製サッシ・・・
これを見て、一般住宅と言えるのかがちょっと疑問です。
おそらく一定の層の方々でなければ手が出ない住宅です。
断熱材の厚さや窓の性能を上げていけば確かに数値はよくなる。
でも、皆さん大前提に「ご予算」というものがあると思います。
ご予算があるのであれば外壁に付加断熱してUA値が0.2などのG2の家を
手にしていただければいいかと思います。
その雑誌では価格が非公開のものもありました。
それよりも各地域で当たり前とはどこかを設計事務所や工務店が決めるべき。
「当たり前」はっきりいって曖昧な言葉です。
それは、
寒さに我慢するのを当たり前と考える会社さんもあるでしょう。
エアコンだけで冬も過ごせる家を当たり前と考える会社さんもあるでしょう。
そしてそれらのどこを「当たり前」として選ぶか。
いろんな考えがあるからこそ曖昧です。
ここがいいとは私の判断軸でお伝えはしません。
ただ、「高気密・高断熱」というブログやホームページだけで
その会社さんの考えがわかるとは、私は思えない。
不確かさがある。
その内容をちょっとご紹介させていただきました。
YAMATOの家 峯田
設計事務所 YAMATOの家
https://www.yamato-k.net/house.htm
YAMATOの家 公式 インスタグラム
https://www.instagram.com/yamato_house/?hl=ja
YAMATOの家 公式 Houzz
https://www.houzz.jp/pro /yamatonoie/__public
早朝のみはりん坊W
今回はYAMATO印野の家にて♪
実際のYAMATOの家の性能がこちら!
2020年11月22日(日)8時12分
天候:本当に一日寒さを感じ始めました。
乾燥指数11.1
温度24.2℃
相対湿度51%
エアコンの運転「暖房 5時30分から予約運転」
THD501の測定8時12分
外気温 8.7℃ 80 %
ちなみにTHD501の室内温度は
2階の子供部屋に「非暖房室」の室内温度です。
22.3℃
吹き抜けと高断熱・高気密の家づくりだからこそ
非暖房室でも快適という結果が出ました。
2020/11/22