天井の趣
家だけでなく建築において天井はなくてはならない存在です。
室内はもちろん中間領域とよばれる、
外部のようで内部のような場所も天井があります。
いうなれば日本の建築だと「東屋」などがそれになります。
そんな中間領域にちょっと行ってきました。
三島大社の舞殿です。
慶応2年12月18日に再建された舞殿のようで、
もともとは神楽祈祷を行っていた場所が、
主に舞を奉納する場所になったため舞殿となったようです。
今では結婚式や祈祷、豆まきの舞台として使用されています。
そんな神聖な場所にちょっとうかがって・・・
ただ、頭を下げなければならないのに、
床の畳より、天井が気になってしょうがないのは
建築をやっている性でしょうか・・・
頭を下げるんですが視線は上に向かう・・・
なぜなら天井の趣が素晴らしいから。
「格天井」
はい!今なんて読みましたか?
「カクテンジョウ」や「コウテンジョウ」でしょうか?
正確にはなんて読むのでしょう~か♪
正解は・・・
「ゴウテンジョウ」
と読みます。
格天井は格子状に組まれた縁(格縁(ゴウブチ))に
天板をはったものが一般的に格天井と呼ばれます。
これをもっと格式ある形にバージョンアップさせたのが
大政奉還が行われたといわれる二条城の二の丸御殿の
一の間、二の間の天井「折上格天井(オリアゲゴウテンジョウ)」
格式も高いですが、今、この天井をやろうとすると価格も・・・
今日は上を向いて歩き続けたいけど、
建物ばかりが気になって360度見渡している
落ち着きのない峯田がお送りさせていただきました。
一級建築士 峯田
2018/10/23