羽切徹の現場レシピ 第五章
みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは!
本日のメニューは、防水工事です。
単に防水工事といっても、
シート防水、ウレタン防水、FRP防水、アスファルト防水…
と、いろいろと種類があります!
今回はその中のFRP防水についてお伝えしたいと思います!
まず、FRPってなんなの?
と思われると思いますが、FRPとは繊維強化プラスチックの略称です。
ガラス繊維等の強化材で補強されたプラスチックだと思ってください。
液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加え混ぜて、上の写真のような
ガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体とした塗膜防水のことを言います!
このFRP防水ですが、船舶や浴槽、屋根材なんかにも使われていたりします!
この、FRP防水の特徴の、一つとして表面が硬いということが言えます。
そのため、人が歩いたり物を置いたりなどする場所の防水にはうってつけな防水となっています。
そのため、ベランダなどには非常に多く使われています。
もちろん、YAMATOの家でも使っています!
ベランダで使用する際に注意することは、勾配の取り方と立ち上がり部への施工の高さ、
それと忘れてはいけないのはオーバーフロー管の設置です!
勾配のつけ方は水が溜まらないようにすることはもちろん、勾配の長さによって
水上の高さが高くなってしまうので、ベランダの大きさによってどのように勾配を取り、
ドレンを何箇所設けるのかしっかりと考えなくてはいけません!
また、ベランダの立ち上がりの場所にも防水するのですが、
ただ立ち上げればいいというわけではなく、
必要最低限は防水層が確保できているようにしなければなりません!
住宅瑕疵担保責任保険のJIOさんの基準を参考に書かせていただきます!
上の写真のような立ち上がりの部分は250mm以上、
こちらの写真のような掃き出しサッシを取り付けたりする開口部のところでは、
120mm以上という規定となっています。
最低限この数値は確保しておかなくてはなりません!
そして、オーバーフロー管はこの開口部より下に設置しなければ意味がありません!
オーバーフロー管とは、排水ドレンが何かしらの影響で詰まったりなどして、
排水機能が損なわれ、ベランダ内に水が溜まってしまった場合に排水できるように
設置するためのもので、室内に侵入する前に排水しなくては意味がないので、
開口されている部分より低く設置します!
ドレンが二箇所設けられたりしている場合はこのオーバーフロー管を設置しないこともありますが、
設置の有無は相談されてみてもいいかもしれませんね。
今回は少し説明が多くなってしまいましたので、
施工に関するレシピは次回に持ち越させていただきます
次回をお楽しみに!
本物は時がたつほど美しい
2015/11/19