かっこよさを追求する
現在、YAMATO中庭がある家づくりの基礎伏図を作成しています。
玄関から入ると、土間の先に中庭がドドーンと見える作りになっています。
家づくりの名前にもなっているとおり、
こちらのお家は中庭をどうかっこよく見せるかが命題です。
なので、玄関→土間→中庭に至るまでフラットに見せるよう設計しています。
段差があってでこぼこしているよりも、フラットで無駄な線が見えない方が
すっきりとしてかっこいいからです。
そのために、基礎伏図のみならず基礎詳細図を描いて
仕上りをフラットにするために基礎の立ち上がりの高さなどを
窓や床の仕上げなども考慮しながら検討しています。
それが本当に難しい!
窓のメーカーの詳細図を読み込んだり
過去の物件の図面を見返したり・・・。
飯塚さんいわく、ここまで設計が詳細な図面を作ることは
他の会社ではあまりおこなっていないと思うとのこと。
なぜなら現場でどうにかなる(どうにかする)から。
でも、設計時に図面で納まっていないものが現場ですんなり納まるわけでもなく、
現場の時間のロスにつながったり
無理やり納めたりすると仕上りがイマイチだったり・・・。
というわけで、設計の時点でどこまで正確に詳細な納まりを
おさえられるか、が設計の責任でもあるとひしひしと感じています。
著名な建築家であるミース・ファンデルローエも
「神は細部に宿る」という名言を残していますし、
他にも有名な建築家で仕上がりが洗練されていると感じる方は
必ずと言ってもよいほど皆さん細部までつめて設計されています。
そして、鉄骨階段などミリ単位で詳細な設計をしている峯田さんは
「現場できちんと納まるか、いつも胃がきりきりしている。
でもそれはそこまで自分が考え抜いたことだからこそ、そう思える。」
と言っていました。
私もこの基礎やサッシ・框・中庭などが綺麗に納まるか
今から胃がきりきりしていますが、確かにそこまで考え抜かないと
そもそも胃がきりきりするくらい自分に責任も持てないもんなぁと実感しました。
難しいけれど設計は奥が深いです。
そして常に新しい建材や手法を検討するからこそ同じことがなく、
設計って面白いなぁと改めて感じました。
さらに良くできないかこの週末で検討しようと思います!
2019/05/17