避難所での建築家
峯田さんも既に記事にしていますが、
2011年3月11日の東日本大震災から8年が経ちました。
被災地にいまだ大きな傷跡を残していることは想像に難くありません。
YAMATOの耐震については峯田さんが書いていますので、
私からは当時避難所で多くの方々に貢献された建築家を紹介させていただきます。
その建築家とは、世界的にも有名な坂茂(ばん しげる)さんという方です。
避難民の方々は、仮設住宅へ移ることができるまで
体育館などの大きな空間の中で家族ごとに数ヶ月間、
プライバシーのない生活を余儀なくされます。
しかし、全くプライバシーのない状態では
肉体的だけでなく精神的にも多大なダメージを与える可能性が高いです。
そこで坂さんが中心となり、家族ごとに簡易間仕切りを作る活動に
取り組んでいらっしゃいました。
(坂茂建築設計のHPより)
この仕切りは軽く、組み立てが簡単で、短時間で設置できます。
さらに使用後はリサイクルできます。
坂さんは「建築のプロとして、住環境を良くするのは僕らの仕事だ。
それを淡々とやっているだけ」と語っていました。
災害時に設計事務所として何ができるかを
考えさせられる取り組みだと思いました。
2019/03/11