ためになる
先日、書籍でとある大工さんの記事を読んで気になったのでご紹介したいと思います。
『私が見習いの頃、いざ、現場に入ると聞いた事も無いような専門用語が障壁として立ちはだかった。
何を指示されているのかが分からない…。現場でまごつくたびに「ばかやろう!」と怒鳴られる日々が続いた。
皆が一服する中でも家づくりに対する勉強を惜しまず、休みの日には道具の手入れなどに時間を費やした。
兄弟子達からの理不尽な嫌がらせにも「仕事で見返してやるんだ!」と心に誓った。
来る日も来る日も同じ作業が続いたが、それならばこの作業で一番を目指そうと奮起した。
そして、数年後、親方から絶大な信頼を得ることになる。
『無駄な仕事なんて一つも無いと思って全力で取り組んで来たからこそ、今の自分がある』という内容でした。
その作業とは昔のトイレを作ることだったそうです。
後にその方は、建築会社の会長になったそうですなんですが、
そう言えば、大和建設の社長にも「無駄な事なんて何もないんだよ」と言われた事がありました。
他人の心情、あるいは自らの内面に対して強い印象や影響を与える『力のある言葉』の事をパワーワードと呼ぶそうなんですが、
なんだか、トップに君臨する人たちの共通語のように思えて来ました。
結果として無駄になる事もあるかも知れませんが、その経験がいつかは糧になる事もあると思います。
「無駄な事なんて何もないんだよ」と励まされれば、やる気にも繋がりますよね。
とても良い記事を読みました。どの道のプロでも最初は苦労を重ねているのだろうとつくづく思いました。
2017/03/07