健康と家づくりシリーズ 第二弾
前回、健康寿命と平均寿命のランキングと
静岡県が浴室でのCPA(心肺停止)が1位をお送りしました。
そして今回は、
なぜヒートショックが起きるか。
ヒートショックは年間1万7000件にもおよび、
交通事故より発生件数が多い。
そして12月と1月に発生することが多いことは
ニュースなどで目にしたことがあると思います。
でも、実際にとある調査結果だと、
ヒートショクを聞いたことがない、知らないと答えた人は約49%
室内の温度差を気にすると答えた人は41%
と関心が薄いのが現状です。
では実際にヒートショックとは・・・
温度の急激な変化で血圧が上下に
大きく変動することなどが原因となり起こる健康被害のことです。
イメージだとこんな感じです。
暖かい場所と寒い場所で血圧が
ジェットコスターのように変わってしまうことが原因です。
そしてヒートショックは日本が特に多いです。
一つの原因として、入浴する文化が日本が特に多いからです。
ある調査によると、
一週間に3回以上浴槽内で入浴する人の割合は、
日本ではほぼ100%であるのに対し
米国(ニューヨーク)では23%にすぎないという結果があります。
(おふろの楽園、資生堂新規事業部編著、求龍堂、1994年)
実は、これはお風呂に限ったことではありません。
夜にふとんやベッドからトイレに行ったときにも
同じような血圧の変化があります。
そして、対策として
トイレや洗面所に暖房をつけることや
熱いお風呂に入らない
一人でお風呂に入らないなどの
方法が紹介されています。
ちょっと待ってください!
熱いお風呂が好きな方もいらっしゃいますし、
一人でゆっくりお風呂で癒されたい方もいらっしゃると思います。
使い方を制限する前に、自由に使えるようにする。
これが、あたり前のことではないでしょうか?
それこそ、快適な家になるのではないでしょうか?
そして、一定な血圧が確保している
健康な家と言えるのではないでしょうか?
次回、「健康と家づくりシリーズ 第三弾」は
快適な室内環境の確保
をお送りしたいと思います。
2015/01/09