一級建築士って・・・
先週の日曜日に「3つの資格」というブログをアップさせてもらいました。
医者、弁護士、一級建築士の3つの資格を収入面で比較。
一級建築士だけが極端に低い。
そんななか、先日のニュースでこんなことが・・・
「建築士法の改正」というマニアックなニュース。
でも建築士にとってはとても重要。
もしかしたら実務経験なしで一級建築士の受験資格を得ることが出来るようになるかもしれません。
今のところ、一級建築士を最短で取得するためには
①国が指定する4年生大学で建築を勉強
②その後、資格取得のための実務経験を2年(営業職はNG)
そしてようやく一級建築士の受験資格をもらえる。
ただし、学科を合格して、その後の製図試験に合格してから
やっと登録をすると一級建築士として認められる。
学科に合格しても製図は2年後までしか受験できないので
3回製図試験で不合格になると、もう一度学科試験からやり直し。
この受験するための実務経験を緩和していこうっていう事らしいです。
なぜなら全国に約14万人いると言われる一級建築士。
そのうち50歳以上が6割以上!!ここにも高齢化の影響か!?
さらに一級建築士の資格試験が昔以上に難易度が高くなり
合格率も激減・・・昨年の平成29年で学科と製図を合格したのは10.8%
一桁台までもう少しと言うレベル・・・
さらに勉強するために学校に支払うお金、そして日々の勉強時間。
受験するだけでもかなりの負担。
ここですでに受験すらあきらめる人が多い。
それでも取得して一級建築士になると法的な責任も大きい。
この状態で、3つの資格を比較してわかるように収入面は少ない。
この先は一級建築士の私、個人の意見ですが、
それでも取得した人は昨年もいるんです。
その人たちはなぜこの状態で一級建築士をとりたいと思ったか。
そこを考えてはもらえないのでしょうか?
資格マニアで一級建築士を目指す人はほぼ皆無でしょう。
今まで自分たちが身に着けた知識や経験を、一級建築士と言う資格で証明し、
日々の仕事にプライドをもってやりたいからこそ取得したのではないんですかね。
そして、その人たちは一級建築士という仕事に夢ももっているんじゃないですかね。
私自身、一級建築士としてYAMATOの家で家づくりを毎日している。
この日々には責任もありますが、プライドも、夢もあり、
さらには自分で言うのもなんですが一級建築士ってカッコイイですもん。
そりゃ~収入のこともあるのかもしれませんが、
お金では買えないものが家づくりにはゴロゴロしています。
オーナー様ご家族に家を引き渡した時のあの笑顔と気持ちを
お金で買えるんですか?絶対に買えません!!
一級建築士として家づくりにプライドをもって向かい合った時にしか
出会えない事が山ほどあります。
そのために私もいろんな経験と勉強を積んだうえで一級建築士になれました。
資格を取りやすくすることも大切ですが、
その前に一級建築士って夢のある仕事だよ♪
それを若い世代に伝えていくことが今必要なことではないのでしょうか?
時代に合わせて資格の運用も変えていくことはとても大切です。
建築士法の改正。これからの夢ある一級建築士が誕生してくれることを
切に願っていきたいと思います。
2018/06/10