左官下地工事
少し前ですが、外壁仕上げ工事の時に
紹介させて頂いた外壁の左官下地が、現場で施工されました。
このラス網ですが、よく見ると凸凹しつつ防水紙との間が
少しだけ浮いて固定されています。
なぜ少しだけか。
イメージがしやすいのは鉄筋コンクリートです。
鉄筋コンクリートを造る時に型枠と言うものが設置されます。
型枠=防水紙とイメージしてください。
その型枠に鉄筋がぴったりくっついていると
法律でもうたっている「かぶり厚さ」が確保できません。
このかぶり厚さは鉄筋を保護する役目もあるのですが、
コンクリートと鉄筋を一体化させて強い物にするためにも
とても重要な部分です。
これは左官でも同じことです。
ラス網がピッタリくっついている平ラスと呼ばれるもので
左官を施工すると、長い目でみて強度が確保しにくい。
ラス網とモルタルが一体的になりにくいからです。
だからこそ専用のラス網をつかっています。
この写真ももう間もなく見れなくなるので、
せっかくなのでご紹介させて頂きました。
2017/04/21