仕入れについて。続。
以前に個人ラーメン店と題してブログを書きましたが、
その続きです。
仕入れ価格についてです。
今回はさっぱりと言わせていただきます。
仕入れ価格については、大量消費の製造ラインを止めることなく動かすため、
各資材メーカさんは大手住宅メーカーさんだけでは、ラインを維持することが難しく、
地場大工さんにまで営業を行う時代となりました。
また、受注量の少ない工務店は、高額で取引されるので
資材メーカーさんから見ると、とても良いお客様です。
全国一律価格で出せばこんな事にはならなかったのに・・・・
私は以前より、全国工務店の共同仕入れに参加をさせていただいておりました。
年間20棟前後の工務店さんが150社ほど集まり、
建材メーカーさんと交渉すると言う集まりです。
確かに安い。
が、しかし
資材メーカーさんも黙ってはいない。
ビルダー用商品を作り価格に対応。
例えば、ビルダー用キッチン。とてつもなく安いです。
どのメーカーでも、ビルダー用は同じようなものです。
造り手の熱が何も入っていない。
ただ、価格だけクリアーした品物。
すぐダメになります。
少なくとも僕らが標準としているキッチンに比べると。
見た目あまり変わりません。
後に高いものへ変わります。
キッチン一つとってもこのありさま、本当にオーナーの事を
思って作っているのか?
量産型は造られていないのが本当。
今回はキッチンを例にあげると、どこが良いのか?
ズバリ、
クリナップ クリンレディ。
タカラ ホーローキッチン。
注意しましょう!
クリナップもタカラも量産型は出しています。
見た目わかりません。
もっと良いキッチンはあるのですが、メーカーさんが力を入れて造り
本当に良いと思い、価格も比較的頑張るキッチンはこの次です。
価格の話になると、すぐに量産型が登場しますが、僕は使わない。
オーナー様に、
「こちらと比べると、すぐに壊れてだめになりますが、これを使っていいですか?」
と、言われるオーナー様の顔を見るのが嫌だから。
何も言わないのは例外です。
まずは自分たちが努力する。
オーナーが諦めるのではなく、私達が諦めない。
私達のような小さな会社でも、量産金額を知り、
大量仕入れの価格を知っていれば、確実な底値がわかる。
物を作るのにかかる費用が分かれば、お客さまに適正な価格で
最もよいものを、お届けすることができる。
大量消費の時代はもう終わりに向かっていると思うのです。
次は最も高い買い物。「安心」について考えたいと思います。
2015/11/30